映画の秋

こんにちはKAOです

最近観てる映画たちが面白すぎて
何から紹介すればいいか分からないので
全部紹介していこうと思います!

少し長くなりますがご了承ください

「さらば、わが愛 覇王別姫」

演ずることに全てを捧げた二人の男の波乱に満ちた生涯を、京劇『覇王別姫』を軸に描いたチェン・カイコー監督作品。
1993年のパルムドールにも輝いています。

中国近現代史、京劇、同性愛と、とっつきづらいテーマの映画だと思っていたのですが、いざ観てみるとこの未知の世界に釘付けになりました。
みんなとても人間的で利己的で生きるのに必死。そしてさらに時代の荒波に揉まれる。

今は亡きレスリー・チャンがいかに素晴らしいか今更ながら知りました。

自分の人生にとって重要な映画になったなと久しぶりに感じました。傑作です!

ここからは成瀬巳喜男監督の作品を3つ紹介します。
前々回のブログで紹介した「浮雲」
あの映画ですっかり成瀬巳喜男監督の作品の虜になり、ここ数日で何本も観ています。

「女が階段を上る時」

銀座のバーの雇われマダムを主人公にした女性映画。華やかな世界の裏に見え隠れする非情な人間関係と女の虚しい心を描いています。

大好きな高峰秀子との作品です。
苦悩や心細さ、影を背負いつつも気高く生きて行かなければならない彼女の気力を感じました。

外向きの強さでなく、弱さの中に覚悟を持った女性を演じる高峰秀子は一番好きかもです!

「乱れる」

未亡人と義弟の許されない愛を描く名作メロドラマ。
こちらも高峰秀子と若かりし頃の加山雄三が出ています。

よくあるメロドラマかと思いきや、ラストでぶった切られます。最後の高峰秀子の表情には鳥肌が立ちました。乱れます。

「めし」

結婚5年目を迎えた平凡な夫婦。いわゆる倦怠期の彼らは、ささいな事から衝突を繰り返し、次第に溝を深めていく。優柔不断な夫に苛立つ妻・三千代は、単調な人生に疑問を感じ、とうとう家を出てしまう。

終始ウジウジした会話が浮雲を思い浮かべさせます。
女性の幸福とは何かは、現代も共通するテーマであると思います。なので共感できるシーンも多々ありました。

なにより原節子が美しすぎるので、それを見るだけでも価値はあります!

成瀬巳喜男監督は女性の映画の名手とも呼ばれているだけあり、女性の描き方がとても上手です。
もしかしたら男性は成瀬監督が苦手な方も多いのではないかと思います。
しかし、女性の描き方が上手いだけでなく、緻密に構築された素晴らしい作品の数々を皆さまにも観ていただきたいです!